開院25周年にあたって
当クリニックは6月20日で開院25周年になります。周囲の庭木の太さを見るたびに月日の重さが実感されます。
当初よりすべての標榜科目(内科は糖尿病、肝疾患、循環器、消化器など)専門医によるサポートを受ける体制を
とってきました。放射線科、小児科、内科、眼科を標榜したため、当初は”まさか一人で全部やるわけではないですよね”
と聞かれることもありました。
言うまでもなく、放射線科、小児科、内科(循環器内科、糖尿病、肝疾患、消化器内視鏡など)、乳がん検診/診療、
眼科など広い範囲をカバーするには各分野の専門医のバックアップが前提です。更に、専門のコメディカルスタッフ
(看護師、診療放射線技師、視能訓練士)が検査、処置を担当しています。近くにある昭和医大、聖マリアンナ医大など
専門施設の強力な後ろ盾も大きな安心材料です。
米で小児科、病理、放射線科を学び、”この道一筋”とは真逆の半世紀でしたが、結局のところ専門医にサポートされた
家庭医、画像診断、それを生かした各種検診および眼科に、クリニックの活動が特化してきました。
放射線診断での開業が制度的に成り立ちにくい日本で、自身の特異なバックグラウンドと、恵まれた地理環境を利用
して生成維持してきた”生態系”(各種専門家の共生空間)ですが、次の世代がどのような形で継承してくれるのかが
楽しみです。
おぼろげな戦争の幼児記憶に始まり、ラジオ、紙芝居、映画のアナログ世界を長く生き、今や医療は勿論、小学校の
宿題から戦争までがAI頼みになる、とてつもない時代の入り口にまで辿り着きました。
IT革命の特長は、時代の変化が情報端末(電子カルテ、レセコン、パソコン、スマホ)に直接押し寄せて来ること
にあります。
例えばネットで何かを検索した(ググった)瞬間、私たちはすでにグーグルAIの掌上で踊らされています。
これから数年のうちにどのような変化を体験出来るのかが、(恐ろしくもあり)エキサイティングでもあります。
医療の現場でもこの大波に飲み込まれず、適応すべく努力したいと思います。
また、医療の本質である信頼していただける、良好な患者中心の医療者・患者関係を忘れないようにしていきたいと
考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
横浜青葉台クリニック院長 小田切邦雄
2025.6.20開院記念日(左)、開院当時の外観(中)、現在の外観(右)
1977年 Pittsburgh大学放射線科
2007年 The John Caffey Society
1985年 市大ICU
1993年 がんセンターでフィンランド代表団と
1993年 フィンランド新聞記事 ”日本も我が国のマンモグラフィに関心”
2002年小児放射線学会
2000年頃 遠隔診療
2011年頃 院内読影風景
2012年 医師会功労者受賞式
2012年 医師会功労者盾